以前も書いたことがあるのですが、、、
ピュアオーディオ、とは家庭用の音響機器による音楽再生に究極の音質を求めるカルト宗教またはエクストリームスポーツである。
〜 出典:アンサイクロペディア/ピュアオーディオ 〜
まぁ、私の中のオーディオマニアンな方々の印象はこんな感じです。
ある程度のデジタル機器であれば、機材性能よりもなによりも、音響環境と温度、湿度の管理の方が重要であり、ブラインドテストをしちゃえば、違いを識別できる人は希少。所詮はマニアのマスターベーションであろう、、、
こういう固定観念が強いもので、昨今のハイレゾ・オーディオも、メーカーの煽り以外の何物でもないと決めつけておりました。
すっかり間違えていたのですが、ピュア・オーディオ(カルト)と、ハイレゾ・オーディオ(HiFiオーディオ)は全くの別物だったんですね。
ハイレゾ・オーディオ、音楽好きであれば、ちょっと試してみる価値がありますよ〜!
ハイレゾ・オーディオとは、広帯域マスターテープ、もしくは録音からミキシング、アレンジまで、すべて高精細なデジタルで処理で制作された音源と、その再生環境一式の事を指していることが分かりました。
通常のCDは、PCM方式でサンプリングされています。そう、誰でも知っているフーリエ変換です。学校で習いましたよね? FFTプログラミングしましたよね?
CDの量子化ビットは16ビット、サンプリング・レートは44.1kHzでデジタル化しています。量子化やサンプリングとは、簡単に言えば、曲線で描かれた図面を、どれだけ細かな正方形で再現するか、というチャレンジです。1cm四方の正方形と、1mm四方の正方形では、どちらがビッチリ配置できるか、ということで、当然小さいほうが真の図面に近い状態を再現できます。
音も同じで、音の高低、大小はすべて波形で表現されます。この波形を、どれだけ細かく切り刻むことができるかで、原音の再現性が決まってくるわけです。
昨今流通しているハイレゾ音源は 24ビット、96kHz。ほぼCDの倍以上の解像度で音をデジタル化しています。この数値は、割りとコストパフォーマンス的にも優れていますが、その辺は割愛します。果たして、私のような駄耳の持ち主でも判断できるのか?
迫りくる情報処理試験のプレッシャーと現実逃避故、同じ楽曲の2種類の音源を入手して試してみました。楽曲は最近、特にお気に入りのJazz Vocal作品、Tony Tony Bennett & Lady Gaga の Cheek To Cheek です。
1.iTunes Store で購入した AppleLosslessの Masterd for iTunes 音源
再生にはiTunes。DAC 経由でアンプ→スピーカー
2.ONKYO から購入した、flac の音源
iTunesはflacが再生できないので、Audirvanaで再生 DAC以降は同じ。
ドアを締め、窓のシャッターを下ろし、カーテンも閉めてテスト開始!
「奥さん、全然違いまっせ!!」とまでは言いませんが、明らかに 24bit.96kHz Flac を再生している方が、心地良いです。iTunesの音源云々よりも、iTunesのCoreAudioエンジンがAudirvanaよりも劣っているのかもしれません。とにかく、同じ曲を何回も繰り返し比べると、その差は歴然としてきます。
具体的には、パーカッションや管楽器のスタッカートの切れがよく、ボーカルの中高音域は、滑らかな連続感があるように感じます。
私はあまり、訓練された耳を持っていませんが、それでも区別がつくのですから、音楽が好きで沢山聴きこんでいる方であれば、グッと楽しみの幅が広がるかと思います。
普段はiPhoneにBluetoothのヘッドフォンでパンクやデジタルなロックを聞いていますが、秋から冬は夜も長いです。少しずつハイレゾ音源を増やし、寝る前に、ちょっとだけ贅沢な音楽を聞いてみても良いかもしれませんな。