今年は本当に暑い日が続きましたね
10月に入り、少し気温が落ち着いてきた頃に
毎年恒例の長野県中信地区への旅行に行ってまいりました
去年はミルクロールでの旅行でしたが、
今回のお供は完全自走式のロールのみ
ここ数年はシニア犬の負担を避けるため
お散歩は控えめの旅行プランだったのですが
数年ぶりに長距離お散歩解禁です!
松本では古い映画館が軒を連ねる上土通りを抜けて
お城北側のお屋敷街を見て回ったり
安曇野では、清流沿いにわさび田やマスの養殖場を眺めながらの
お散歩したり
今回の旅行ではイマイチ晴れ間に恵まれず
北アルプスの山並みは見られませんでしたが、
街でのお散歩をじっくりしたおかげで、
前よりもずっと街が身近に感じられました
旅行の間、ノイは近所のペットホテルにて初めての外泊
帰宅してお迎えに行くと
「ノイちゃんのお顔、一度も見られなかったわ〜」
とオーナーさんの弁
預けたホテルでは、6畳ぐらいの一室でフリーにノイを過ごさせてくれていたのですが
夜にガサゴソ音はすれども、
オーナーさんが部屋に入るとどこかに身を潜めてしまっていたようです
ごめんごめん、またお家でゆっくり過ごそうね
そんな言葉をかけながら連れ帰って、秋旅行の行程は全部終了
帰宅翌日は私達も急用が入り、夕方前に慌ただしく過ごしていました
旅行明けとあって注意力が散漫になっていたのでしょう
ミナミノマドの網戸ロックをし忘れ、ロールと一緒に外を見ていたノイが、
網戸の隙間を開けて飛び出してしまいました
慌てて後を追いかけましたが、まずは隣のお宅のウッドデッキ下に潜伏
中に入れていただこうとインターホンを鳴らしてもお留守なようで、
見ているだけでどうすることもできません。
我が家の周りは
壁に挟まれた細い抜け道、程々の高さの塀、隠れるのに絶好な茂み…
猫のための理想のテーマパークのような場所で
人や車の往来を全く心配せずにかなり広範囲を行き来することが出来ます
ノイは姿を消したり出したり…
追って遠くに逃げられても困る
何とか姿の見えるうちに捕獲したい
でも私たちの力で捕獲するのは無理だと思い
テレビ番組でも良く取り上げられている
「ペット探偵」さんのお力を借りることにしました
ペット探偵さんとは行方不明になってしまった
ペットの搜索や捕獲を主な仕事内容としていて
我が家でお願いしたのは猫専門の探偵さん
まずはフリーダイヤルに電話して、失踪したペットの情報を説明
クラウド上で契約書類の取り交わした後
代金の振込をする流れです
(この辺りは業者さんによって違ってくるかもしれません)
今回は16時に依頼して、契約手続きを済ませると
その日の夜20時には探偵さんが現地到着してから作業開始
その時にはノイが家の周りをウロウロしていました
ノイはある程度居場所が確認出来ているので
作業は捕獲メイン
探偵さんは捕獲器とカメラを玄関前と裏庭へ設置した後は
チラシをポスティングをして下さったり
家の周りをウロウロしているノイの様子を見張って下さったり…
周辺の見回りで、我が家の周りにいる猫は
「ポワポワ(隣家の猫1)」「茶白(隣家の猫2)」「第三の猫(野良猫)」の3匹
みんな代わる代わるでわが家に出入りしていることがわかりました
ノイは家の周りには居るものの
手を伸ばして捕獲ができるような場所には居ないので
探偵さんは夜23時くらいから明け方午前4時まで
ずっとノイの動向を見張ってくれていました
ノイは何回かは玄関前に設置した捕獲器の周りをパトロールすれども
捕獲器には入らず、1日目は終了
2日目
探偵さんの捜索第一部は14時から17時まで
猫は夜行性なこともあるためか
この時間はどの猫の姿を表さずに終了
次の捜索は午前2時から午前6時の予定
探偵さんが一時撤収された18時頃
やっぱり昼間は行動しないのかな等と話しながら
ロールの散歩から帰ってくると
裏の通路に設置した捕獲器がガタガタ揺れていて
中に猫が入っていました
「ノイがかかった!」と思ったのもつかの間
入っていたのは第三の猫さん
捕獲器に他の子が入った旨を探偵さんに連絡して
捕獲した子を外に出します
探偵さん曰く「一度捕獲器に入った子は
よっぽどのことがない限り捕獲器には入らない」とのこと
フムフムと思いながらメッセージを読んでいましたが
大間抜けな私は全く失念していたのです
ノイには捕獲器で保護された経歴があることを…
その後19時頃にノイが我が家の周りにやってきたので
名前を呼んだりしましたがしばらくすると逃走
日が変わった午前2時に探偵さんがやってきてカメラを確認すると
23時頃に捕獲器に頭を入れるノイの姿が映っていました
探偵さんは手動の捕獲器を設置すると近くに置いたテントの中で
午前2時から午前6時まで待機してくださいましたが
ノイは現れず姿を消したまま、朝を迎えました
3日目
探偵さんは20時から深夜0時までの手動機で捕獲するために
テントで待機して下さいましたが
ノイの姿は現れず、裏のお宅に設置させていただいた捕獲器に
茶白ちゃんが掛かるのみ
探偵さんに依頼している作業時間の残りはあと4時間
翌日の予報は雨ということで次の捜索は明後日ということになりました
4日目
朝から雨
玄関に設置した捕獲器の中にはポワポワが入っており
これで家に集まる猫はノイ以外の全員が捕獲器にかかりました
ノイは2日目の夕方に姿を見せたきり、3日目、4日目は全く姿を表しません
探偵さんに捜索を依頼している時間内の捕獲はもう無理だろうと
作業時間終了時に返却する捕獲器やカメラの代替を手配し始めました
そして、ノイを譲っていただいたTNRの団体さんに
「ノイを窓から逃してしまった」と報告を入れました
大人げないのですが、やっぱり言いだしにくかったのです
電話口で泣きながら逃がしてしまったことを謝罪しました
団体の方は私を責めることようなことは一切口にせず
ノイの今の状況を聞いて、たくさんのアドバイスを下さいました
ノイは捕獲器経験があるから当分捕獲器にはかからないだろう
捕獲器の扉が閉まらないようにして、
今集まっている子達には囮として捕獲器の中のご飯を食べてもらい
時間がかかるかもしれないけど
とにかく捕獲器への警戒を薄めること
2日間姿を見せないのはまずいから
ポスティングだけではなくて電柱にたくさんチラシを貼って情報提供を求めること
(これは探偵さんに難色を示されましたが…)
外で名前を呼びながら捜索すると帰る家が分からなくなるから
家の窓から朝晩名前を呼ぶこと
「探偵さんは捜索のプロかもしれないけど、こっちは捕獲のプロよ!
捕獲器を警戒する子だって何匹もこうやって捕獲してるから!!」
そんな力強い言葉に、どれほど力を分けていただけたか…
とにかくノイの姿を見たい一心で
家の窓から何度もノイの名前を呼びました
5日目
朝から雨
裏のお宅のお庭に仕掛けさせていただいた捕獲器には
何と狸が入っており、ノイの安否が猛烈に不安な気持ち
静かな時間に窓から何度もノイの名前を呼んだり
雨が上がった後は出ていった窓の下に
ノイが好んで入っていた段ボールと
トイレのペレットを入れた容器を置いたり
夕方には電柱も乾き始めたのでチラシ貼りを始めました
電柱にチラシを張ると何か言われてしまうかなと心配もあったのですが
探偵さんが近所のお宅にチラスをポスティングしてくださっていたおかげで
チラシを張っている私を見ると「まだ見つからないの?」と声をかけて下さる方がいらっしゃったり
皆さん好意的で救われました
18時半ごろ
チラシを貼るためのテープを買いに出かけて帰宅すると
玄関横の「キタノマド」からロールのサークルの上に乗ったノイが
外にいる私の姿をじっと見ていました
そう、不用心ですが背に腹は代えられず
私はノイの出て行ってしまった「ミナミノマト」を開けっ放しで外出していたのです
慌てて家の中に入り、開いていたミナミノマドを閉めると
そーっとノイへと近づきます
ノイはまだかなり興奮状態で私が近づくと部屋の中を駆け回り
ミナミノマドや台所の窓に体当たり
最後にキャットタワーに登った所でちゅーるを食べさせたら
やっと落ち着きを取り戻しました
その場で夫、保護団体さん、探偵さんに戻ってきたと連絡を入れました
探偵さんは最後4時間の作業に入るためにちょうど我が家に訪れる所で
帰還したノイの姿を見て一緒に喜んでくださいました
もう会えないと思っていたノイが、まさか自分で帰ってきてくれるなんて…
夜を徹して捕獲に当たって下さった探偵さん、本当にありがとうございました。
もうお世話になる事が無いよう、しっかりと注意したいと思います。
我が家で暮らすようになってまだ半年ほどしかたたないノイ
元は兄弟仲良く暮らしていたのに、一人っ子にしてしまったのが少し不憫で
事あるごとに「うちの子になってくれましたか?」と話しかけていました
外で心細い思いをしただろうに自力で家に帰ってきてくれるなんて
ちゃんとうちの子になっていてくれたのですね
本当にまた会えて良かった、その言葉しか出てきません
奇跡が起こったのだと思っています
ノイは特に目立った怪我もなく元気そう
翌日には病院にも連れていきましたが
「特に問題なさそうだよ」とのこと
(まだ興奮状態なので、詳しい検査はもう少し後にする予定です)
本当にごくごく家の近所で身を隠していたのかもしれませんね
この幸運がまた手から離れてしまうことが無いように
今後はちゃんと戸締まりに気をつけたいと思います
ノイ、帰ってきてくれて本当にありがとう
これからもずっとずっと側にいてね
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